第43回日本理学療法学術大会 抄録集より
【方法】対象は罹病期間が3ヶ月以上。施術肢位は棘突起間を開くように両側股関節を曲げて横向きで寝た状態、超音波照射はIto社製超音波を用いて、周波数1MHz、100%の連続波、強度は1.0~1.5W、5分間行った。
【結果】MRI画像は超音波照射翌日、L5/S1レベル以外ではほとんどの症例でT2強調画像は炎症反応を示す高信号に変化。ヘルニア塊の経時的変化は、4週後に軽度縮小傾向を認め、8週後にはさらに縮小し、12週後には顕著に縮小していた。理学検査では、翌日ほとんど変化は認められなかったが、4週後には症状は軽減し、職場復帰が可能な程度であった。
【まとめ】過去約20年間、腰痛症例に対する対応法は積極的な手術療法から積極的な保存療法へと移行してきている。今回、積極的保存療法に抵抗する難解な椎間板ヘルニアに対して、椎間板の主たる構成要素であるたんぱく質を融解させることで、炎症を惹起させ、マクロファージによる吸収を促進することを目的に超音波照射を施行した。結果は仮説を肯定することに。
超音波照射により経時的なヘルニア塊の縮小、消失を確認できた。画像の変化に伴い理学検査においても改善が確認された。
⇒ 当上尾ステップ整体院でも上記の条件と同じ姿勢及び伊藤超短波社製の製品、同じ照射条件で日々施術をしています。1MHzは深さ約5センチ~7センチ狙える深い設定です。